Classici giapponesi con furigana
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あおバスのおんな
青バスの女
辰野 九紫
Leggi 青バスの女 (あおバスのおんな) di 辰野 九紫 (たつのきゅうし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.918 caratteri · 22 schermate
繰上げてまでも、店主坂下君を煩わし、壁間に掲げてある、東京美髪協会総裁×爵大××麿閣下より賜わりし、トンソリアル・アーテストの称号免状?と、何も知らぬ気の彼れ坂下美髪師とを、等分に鏡の中で見分けながら、慈悲善根を施した高僧の如くでないまでも、兎に角法悦らしいものにひたれるのだから、ハガキ代一銭五厘は安いものではないか。――そこで銭のことを言い出す奴があるものか。咄※ この凡夫の浅ましさよ。
又々例えば、時候も春めいて、僕の大好きな「鳥の竹の子煮」と称する、名の示す如き甘煮が、京都名産と銘打って、百貨店の食料品部の一役を勤める頃となれば、僕はその辺に行った序の、出たとこ勝負で、最寄りの百貨店で求めることにしている。まだ二三年前の東京お目見えなので、何処の佃煮屋漬物店にもとは普及していないが、百貨店への卸元が同一の為めか、何店にもあるようだ。その銀座街頭、両々相対峙して、万引多きを売上高のバロメーターとして誇り、T署の刑事を予算超過に増員しても追付かぬ殷盛に、不景気挽回策如何なんて論説を書く経済学者、財政記者の迂愚を嗤うかの如きM百貨店、双方恨みなしに屋上投身のありし通り、どっちも頭文字が同じだから書くのだが、その、わが親愛なる鳥の竹の子煮が百匁に付、片や七十銭、片や六十五銭と附け札が出たから、僕にとっては