Classici giapponesi con furigana
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せいねん
青年
Leggi 青年 (せいねん) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 123.670 caratteri · 246 schermate
赤帽が縦側の左の腰掛の真ん中へ革包を置いて、荒い格子縞の駱駝の膝掛を傍に鋪いた。洋服の男は外へ出た。大村が横側の後に腰掛けたので、純一も並んで腰を掛けた。
続いて町のものらしい婆あさんと、若い女とが這入って来た。物馴れない純一にも、銀杏返しに珊瑚珠の根掛をした女が芸者だろうということだけは分かった。二人の女は小さい革包を間に置いて腰を掛けたが、すぐに下駄を脱いで革包を挟んで、向き合って、きちんと据わった。二人の白足袋が symtrique に腰掛の縁にはみ出している。
芸者らしい女は平気でこっちを見ている。純一は少し間の悪いような心持がしたので、救を求めるように大村を見た。大村は知らぬ顔をして、人の馳せ違うプラットフォオムを見ていた。
乗るだけの客が大抵乗ってしまった頃に、詠子さんが同じ室に這入って来た。さっきの洋服の男は、三等にでも乗るのであろう。挨拶をして走って行った。女学生らしい四五人がずらりと窓の外に立ち並んだ。詠子さんは開いていた窓から、年寄の女に何か言った。
発車の笛が鳴った。「御機嫌宜しゅう」、「さようなら」なんぞという詞が、愛相の好い女学生達の口から、囀るように出た。