Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
『しずかなるあい』と『しょこくのてんにょ』
『静かなる愛』と『諸国の天女』
宮本 百合子
Leggi 『静かなる愛』と『諸国の天女』 (『しずかなるあい』と『しょこくのてんにょ』) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6495 caratteri · 13 schermate
あらゆることを詩でおもい
あらゆることを詩でおこない
一呼吸ごとに詩せよ。
日記をかくようにたくさんの詩をかけよ
手紙をかくようにたくさんの詩をかけよ
(中略)
時々刻々に書き書けば
成りがたい彫心縷骨の一篇よりも
更に山があり谷があり
貴女の姿のまるみのみえる
逆説的の不思議はそこに
普段着のごとく書けよ
流れるごとく書けよ
まるでみどりの房なす樹々が
秋にたくさん葉をふらすのように
とめどもなくふってその根を埋めるように
たくさんの可能がその下にゆっくり眠るように。
女は女自身女の詩という観念の枠が、時のあゆみのなかでもうはずされていいことを知らなければならない。一人でも多く、妻となり、母となり老婦人となってそれぞれの真実に立った詩を生む女詩人が生れなければならない。日本では男でさえ、詩情は青春の発露のように思い、またその程度の人生感銘の精神しかもたない例が多い。詩人らしいということは、線が細いと同義語のようにつかわれ、いくらか鋭い感受性といささかの主観のつよさと、早期の枯凋とを意味するとしたら、それは人間としてくちおしいことだと思う。
習俗のつよい圧力は、女が詩をつくる心をもって生れたという一事で既に、その人の人生に或る摩擦と波瀾とを予約するというのが私たちの生きる現実のありさまである。