Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あごじゅうろうとりものちょう

顎十郎捕物帳

久生 十蘭

Leggi 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.960 caratteri · 24 schermate

Aozora Bunko

、第3水準1-89-79)の矢なぞは使いはいたしません。これが取りもなおさず、わたしの仕業でないという証拠。……察しますところ誰かわたしに人殺しの罪を塗りつけようため、暗闇にまぎれてわたくしの胡※(「竹かんむり/(金+碌のつくり)」、第3水準1-89-79)から矢を盗みとったものと思われます」

アコ長は、頭を掻き、

「やア、これは一言もない。そう言われれば、それに相違ない。これはちょっとわからなくなってきた」

ひどく大真面目な顔で首をひねっていたが、急に声を低め、

「こういっちゃ失礼だが、あなたは田舎のひとに似合わず、珍らしくハキハキと物をいいなさるようす。こういう事件には、どうでもあなたのような方にあれこれと口添えをして貰わなければなりません。……ねえ、五造さん、今朝の件について、あなた、なにか心当りはありませんか。なんでも構わねえから、気のついたことがあったら、言ってみてください」

「……お訊ねがなかったら、わたくしのほうから申しあげようと思っていたんですが、実は、ちょっと妙なことがございました」

「ほほう、それは、どんなことです」

「……わたくしが御物の弓を持ち、近江屋一家の七八間あとから歩いてまいりましたが、どういうわけなのか、数ある水干のうち、近江屋の四人の襟もとだけ、ボウッと、こう、薄明るくなっている