Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あごじゅうろうとりものちょう

顎十郎捕物帳

久生 十蘭

Leggi 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.960 caratteri · 24 schermate

Aozora Bunko

そういう眼が烏賊汁の光るのが見えるか。……天に口あり人をもって、も古い譬えだが、よけいなことを喋ったばかりに自分でボロを出した。……五造、どうだ、恐れ入ったか」

ひょろ松は、野郎ッと言いながら、五造に飛びかかって押えつけ、

「なるほど、こいつア企らんだ。よく見えるのをわざわざ烏賊汁なんぞ塗りつけ、桜場になすりつけるために、逆手の逆手で自分の胡※(「竹かんむり/(金+碌のつくり)」、第3水準1-89-79)の矢をつかうなんてのは面に似気ない土性ッ骨の太いやつだ」

「畜生ッ」

と、恐ろしい悪相になって睨めあげる五造の顔を、アコ長はへへら笑いをしながら睨めかえし、

「妙な面をするな。こんど生れ変るときはもっと舌を短かくして貰って来い。桜場に引っかけて、たいそうなことを企らんだが、気の毒だが桜場は御渡御の前に近江屋一家のそばへも寄っちゃいないのだ。すったもんだと言うなら、おめえの手を嗅いでみようか。烏賊腸の臭いでさぞ生臭せえこったろう」