Classici giapponesi con furigana
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かぜとき からすときつね
風と木 からすときつね
小川 未明
Leggi 風と木 からすときつね (かぜとき からすときつね) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3452 caratteri · 7 schermate
」と、北風は、木の枝に答えたのでした。
木の枝は、北風が力んだので、二、三べんも、細い身を揺すらなければならなかった。
広い野原の上には、雲切れがして、青い鏡のような空が見えていました。木の枝は、それを見ると、無上になつかしかったのです。春になれば、毎日のように、ああした空が見られると思ったからです。そして、かわいらしい小鳥どもが、自分を慕ってやってくる。中にも愛嬌もののうぐいすは、どこからか、すばしこそうな、あめ色の翼を、朝の日に輝かせて、早くから飛んできて、
「おかげさまで、春がきました。あなたのいい香いは、野原の上をいっぱいに漂っています。ごらんなさい。空の太陽までが、うっとりとしてあなたに見とれているではありませんか。なんという、あなたはいい香いのする花でしょう。もしあなたが、この野原に咲かなかったら、この広い野原は、どんなにさびしいでしょうか。私ばかりでありません。ほかの小鳥たちも、この野原には、影をひそめて、いつまでもここは、冬のままの景色でいるにちがいないのです……。」
木の枝は、こういったうぐいすの言葉を思い出して、
「なに、私は、寒くたって、かまわないけれど、小さな鳥たちが冬に飽きています。