Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かぜにのってくるコロポックル
風に乗って来るコロポックル
宮本 百合子
Leggi 風に乗って来るコロポックル (かぜにのってくるコロポックル) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.458 caratteri · 39 schermate
何鳥の骸骨(がいこつ)がいいそうだと云って、故意(わざわざ)獲って来てくれる人もある。
皆が心配して、いろいろとして自分に近寄ってくれることは決して厭ではない。が、何かがその後に隠れていそうで、イレンカトムは心が穏やかでなかった。
ちょうど、豊のいないときに、こんなに成ったのを好い幸に、何か狙っているのではあるまいかと思う。
また実際、十人が十人まで真心からの親切だけであるかどうかは疑問なのだから、彼の心配も決して根のないことではなかったのである。
特に、一番近所に住んでいる或る和人(シサム)の態度に対して、彼は非常な不安と警戒とを感じる必要があった。
一日に幾度かの見舞いと、慰めの言葉の代償として、彼の土地を貸して欲しいということを、山本さんに云って行ったのを知ったイレンカトムは、つくづく浅間しい心持がした。
自分も他人も疎(うと)ましい。何にもかにもが、彼には重荷になって来た。
けれども……。どんなことが起ろうとも、手から手へ遺して行くべき祖先代々の財物(たからもの)を、豊が帰るまでは守っていなければならない、というそれだけが、彼を生かしていた。