Classici giapponesi con furigana
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ふうせんむし
風船虫
小川 未明
Leggi 風船虫 (ふうせんむし) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 1983 caratteri · 4 schermate
原っぱは、烈しい暑さでしたけれど、昼過ぎになると風が出て、草の葉はきらきらと光っていました。昨日は、たくさん雨が降ったので、まだくぼんだところへ、水がたまっています。もうすこしばかり前でありました。
「きょうは、きっとよく釣れるよ。」といいながら、徳ちゃんは、釣りざおとバケツを持って先に立ち、後から、正ちゃんが、すくい網をかついでここを通ったのです。
年ちゃんは、毎日のように川へいくと、おばあさんにしかられるので、今日は、いっしょにいくのをやめたのでした。二人が、もう川へ着いた時分、年ちゃんは、原っぱへきて、お友だちをさがしていました。
「やあ、きれいだな。」と、年ちゃんは、水たまりのところに立ち止まって、大空の白い雲が下の水の面に映っているのをのぞいていました。
ちょうど、同じ時刻に、あちらには、誠くんが、さびしそうに独りで遊んでいて、年ちゃんを見つけると、
「年ちゃんおいでよ。おもしろいものがあるから。」といいました。
「なあに。」と、年ちゃんは、もはや雲のことなど忘れてしまって、その方へ駆けていきました。
「風船虫が、いるよ。」と、誠くんは、穴の中を指しました。