Classici giapponesi con furigana
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めしまつま
飯待つ間
正岡 子規
Leggi 飯待つ間 (めしまつま) di 正岡 子規 (まさおかしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.525 caratteri · 126 schermate
オヤ誰か来やがった。夜になってから詩を吟じながらやって来るのは書生に違いないが、オヤおれの墓の前に立って月明りに字を読んで居やがるな。気障な墓だなんて独り言いって居やがらア。オヤ恐ろしい音をさせアがった。石塔の石を突きころがしたナ。失敬千万ナ。こんな奴が居るから幽霊に出たくなるのだ。ちょっと幽霊に出てあいつをおどかしてやろうか。しかし近頃は慾の深い奴が多いから、幽霊が居るなら一つふんじばって浅草公園第六区に出してやろうなんていうので幽霊捕縛に歩行いて居るかもしれないから、うっかり出られないが、失敬ナ、悠々と詩を吟じながら往ってしまやがった。この頃此処へ来る奴にろくな奴はないよ。きのうも珍らしく色の青い眼鏡かけた書生が来て何か頻りに石塔を眺めて居たと思ったら、今度或る雑誌に墓という題が出たのでその材料を捜しに来たのであった。何でも今の奴は只は来ないよ。たまに只来た奴があると石塔をころがしたりしやアがる。始末にいけない。オー寒いぞ寒いぞ。寒いッってもう粟粒の出来る皮もなしサ。身の毛がよだつという身の毛もないのだが、いわゆる骨にしみるというやつだネ。馬鹿に寒い。