Classici giapponesi con furigana
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めしまつま
飯待つ間
正岡 子規
Leggi 飯待つ間 (めしまつま) di 正岡 子規 (まさおかしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.525 caratteri · 126 schermate
何か買物でもしようかと思うて、それで車返せといおうとしたが、ちょっと買うような物がない。車は一足二足とまた進む。いっそ山下から返れといおうと思うたがそれもと思うて躊躇して居ると車は山を上ってしもうた。もう提灯も何も見えぬ。もう仕方がないとあきらめると、つめたい風が森の中から出て電気燈の光にまじって来るので、首巻を鼻までかけて見たが直に落ちてしまう、寒さは寒し、急に背中がぞくぞくして気分が悪くなったからただうつむいたばかりで首もあげぬ。早く内へ帰れば善いとばかり思いつめて居る。車はズーズーズーズー往た。暗い森の間をズーズーズーズー過ぎた。何だか書生が都々逸を歌って居るのに出逢ったが、それもどこか知らぬ。ズーズーズーズー行く中に余りひどい音がしたので、今まで熱にうかされてうとうととして居たような心持が破られた。首をあげて見ると新坂の踏切で汽車に逢うたのであった。それからまたズーズーズーズー行く中に急に明りがさしたから、見ると右側に一面にスリガラスを入れた家がある。内側には灯が明るくついて居るので鉢植の草が三鉢ほどスリガラスに影を写してあざやかに見える。