Classici giapponesi con furigana
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めしまつま
飯待つ間
正岡 子規
Leggi 飯待つ間 (めしまつま) di 正岡 子規 (まさおかしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.525 caratteri · 126 schermate
昔は一箇の美人が枕頭に座して飯の給仕をしてくれても嬉しいだろうと思うたその美人が、今我が枕頭に座って居ったとすれば我はこれに酬いるに「馬鹿野郎」という肝癪の一言を以てその座を逐払うに止まるであろう。野心、気取り、虚飾、空威張、凡そこれらのものは色気と共に地を払ってしまった。昔自ら悟ったと思うて居たなどは甚だ愚の極であったということがわかった。今まで悟りと思うて居たことが、悟りでなかったということを知っただけがむしろ悟りに近づいた方かもしれん。そう思うて見ると悟りと気取りと感違えして居る人が世の中にも沢山ある。そいつらを皆病気に罹らせて自分のように朝晩地獄の責苦にかけてやったならば、いずれも皆尻尾を出して逃出す連中に相違ない。とにかく自分は余りの苦みに天地も忘れ人間も忘れ野心も色気も忘れてしもうて、もとの生れたままの裸体にかえりかけたのである。諸君は試みにこのような病人となったと思うてどういう心持がするか考えて見給え。
○自分の病気について今一つ他人の多くは誤解して居る事がある。それは死という問題である。死ということを嫌うがため自分が煩悶して居るんだと思うて居る人が多い。