Classici giapponesi con furigana
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こうぎょのさん
香魚の讃
佐藤 垢石
Leggi 香魚の讃 (こうぎょのさん) di 佐藤 垢石 (さとうこうせき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3041 caratteri · 7 schermate
それは、紺碧の芦の湖から出て、翠緑の箱根を奔下してくる早川である。早川村、板橋、風祭、入生田と次第に上流へ遡るほど水の姿は複雑を加う。しかも割合に鮎の形は大きく、数が多い。浴客がゆかた掛けに麗人を具して釣りする姿を見るは、早川のみにある風景である。
酒匂川も捨て難い。二宮尊徳翁の故郷、栢山村を中心として釣りめぐれば殊のほか足場がよろしいのである。この川もまた震災後はじめての大遡上であると、沿岸の漁師が喜んでいるほど鮎が多い。鬼柳の堰に、メスのように光る若鮎が躍っている。足柄山の尾根をきった空に、富士の白い頂が釣り人を覗いているではないか。
伊豆の東海岸には鮎の川が多いのである。伊東温泉の松川、河津の河津川、下田の稲生沢川などは南国の流れである。
早春の頃から水温が高くなるので、鮎が海からくる季節が早い。これらの川で探る鮎の餌釣りは暖国四国の餌釣りと共に、微妙な感覚を糸の揺曳に見る。
六
伊豆の狩野川の漁師の、友釣り技術は軽妙入神の趣がある。大河ではないが、割合に長い竿で、囮鮎を入れては掛け、掛けて入れる巧みな姿を見ては、かくもとばかり足を止めざるを得ない。