Classici giapponesi con furigana
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がいこつかん
骸骨館
海野 十三
Leggi 骸骨館 (がいこつかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7107 caratteri · 15 schermate
まん中のくぐり戸のところだけが、魔物が口をあいているようにまっ黒だ。正太はあそこから中へ入らなければならないのだと思ったら、とたんにこわくなって引返そうかと思った。
だが、そんなことをしては、みんなからいつまでもけいべつされるばかりだから、そこで力をへそのあたりへうんと入れ、死んだつもりになってくぐり戸へ近づいた。「地獄の一丁目入口」と書いてある入口をついにくぐって骸骨館の中へ……。ぷうんとかびくさい。中は月光が乱反射で入って来ているところだけがうすぼんやりと明かるいが、他は洞窟のようにまっ黒で、何も見えない。骸骨も見えないのだ。
正太の手はすぐ鉦の在所を見つけた。骸骨のあらわれないうちに鉦をさっさと鳴らして、ここを出ていってしまおうと思った。
かんかん。かかーン。
鉦をうつ手がふるえて、うまく鳴らなかった。
「あっ!」
それがきっかけのように、正面にありありと二つの骸骨があらわれた。と、おどろおどろと青い鬼火が横あいからおどり出した。骸骨が手をのばした。正太の方を指さした。それから手をぐっと上へのばした。
「ううッ」
正太はがたがたふるえながら、夢中で上からさがっている縄をひいた。