Classici giapponesi con furigana
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げかしつ
高野聖
泉 鏡花
Leggi 高野聖 (げかしつ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.264 caratteri · 104 schermate
そこでそのころ福井の方で興行中のかの女を喚び出して対審に及んだところが、出刃打ちの申し立てには、その片袖は、白糸の金を奪るときに、おおかた断られたのであろうが、自分は知らずに遁げたので、出刃庖丁とてもそのとおり、女を脅すために持っていたのを、慌てて忘れて来たのであるから、たといその二品が桐田の家にあろうとも、こっちの知ったことではないと、理窟には合わんけれど、やつはまずそう言い張るのだ。そこで女が、そのとおりだと言えば、人殺しは出刃打ちじゃなくって、ほかにあるとなるのだ」
甲者は頬杖きたりし面を外して、弁者の前に差し寄せつつ、
「へえへえ、そうして女はなんと申しました」
「ぜひおまえさんに逢いたいと言ったね」
思いも寄らぬ弁者の好謔は、大いに一場の笑いを博せり。渠もやむなく打ち笑いぬ。
「ところが金子を奪られた覚えなどはない、と女は言うのだ。出刃打ちは、なんでも奪ったという。偸児のほうから奪ったというのに、奪られたほうでは奪られないと言い張る。なんだか大岡政談にでもありそうな話さ」
「これにはだいぶ事情がありそうです」
乙者は首を捻りつつ腕を拱けり。例の「なるほど」