Classici giapponesi con furigana
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かまをきずいてしりえたこと
魯山人陶説
北大路 魯山人
Leggi 魯山人陶説 (かまをきずいてしりえたこと) di 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 46.780 caratteri · 98 schermate
掘出しは病気の元
古美術界では、とかく掘出しが流行する。なんとか安く買って高く売りつけ、あわよくば千金、万金を一挙にせしめようという悪い傾向がある。
掘出しというそのことに熱中してはいけない。ものそのものの芸術味に興味をもつことはよいが、利欲のための掘出しは既に不純なものがあって、身心の上にも害毒を流すものである。これを名付けて俗欲という。俗欲に耽ることは大いに警戒すべきである。
この掘出し主義は、遂に人の持っているもの、愛玩しているものでも欲しくなり、これをなんとかして取り出すことに興味をもつようになる。そこには色々な無理も生じてくるのである。
それよりも、世間並の相場で、堂々と物を買うという方が、どれだけよいか知れない。これは確かに身心のためにもよい。健康を欲する人は、この態度を失してはいけないと思う。
掘出しにアクセクせず、縁あれば来り、縁なくば去って行くと思えば、身心の疲労はない。従って健康上いいわけである。たとえば、道具を見ていて、値段を聞かぬ前にそれを賞めると高くするとか、なんとかいう気苦労がない。そうすればしめたものである。実を言うと、十年位前までは、わたしもそうした掘出しに興味を覚えていたが今はもう昔語りである。