Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おうがいのおもいで

鴎外の思い出

小金井 喜美子

Leggi 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) di 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 127.675 caratteri · 254 schermate

Aozora Bunko

何んのお話をなさるのでもなく、ただ枕元に坐っていられるだけでも、兄にはそれが何よりも心丈夫らしく、尋ねた時に賀古氏が来ていられると聞くと私までが、よかった、と思ったことでした。

大正十二年の震災に病院は焼けましたが、あの悪いお足であちこちお逃げになったのに何の怪我もなくて、本郷森川町新坂上の御親戚に避難せられました。その冬お見舞として駱駝の毛糸で襟巻を編んで差上げたら、大変お喜びで、この冬は風も引くまいとの礼状でした。ところがその後に風を引いて、なかなか直らぬとのお手紙だったので、襟巻も利き目がなかったと、家で話合いました。その頃には、焼跡に新築を急いでいられるようでした。

次に載せるのは、翌十三年四月十日に、主人宛に寄せられたものです。

拝啓。今朝与謝野氏来訪、不折書林太郎君墓銘数葉持参致し、誠によき出来に候。礼金は先づ筆墨料として×円許投じては奈何との事に候。三十余枚も書き試みたる趣に候。御序の節立寄下され候はゞ幸に候。此書悉くを団子坂に送りやるべきか、奈何(後略)

次に昭和に入ってからのを数通載せます。

又寒くなり申候。日露戦役後に於ける兵站衛生作業のあらまし、奉天戦前後に於けるを当時の同僚安井氏の記したるを、頃日『軍医団雑誌』