Classici giapponesi con furigana
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う
鵜
山本 周五郎
Leggi 鵜 (う) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.733 caratteri · 38 schermate
「どういうつもりだろう」半三郎は呟いた、「ただからかっただけなのか、それとも恥ずかしくなって逃げたのか」彼は枕の上で頭を振った、「とにかく頓狂な女があったもんだ、いったいなに者だろう」
翌日、彼は一刻ばかりも寝すごした。段平は食事の支度をして待ったが、旦那が起きないので、旦那の起きるまで裏で米を搗いていた。寝すごしたにも拘らず、起きて井戸端へ出て来た旦那は、まだ寝足りないようなふきげんな顔をしていた。
「お釣竿がめっかったようなあんべえですな」と段平が云った、「どけえか流れ着いてたですかえ」
旦那は「うん」といっただけであった。
おそい朝食のあとで、釣りにいったものかどうかと、半三郎はちょっと迷った。心のどこかに「またあの女に会いたい」という期待があったからである。彼が迷っていると、段平が来て云った。
「旦那、お餌のお支度ができました」
半三郎は元気よく立ちあがった。
だがその日、女は来なかった。昏れがた、いつもよりずっとおそく帰って来た半三郎は、いつもよりさらに不機嫌で、酒も倍くらい飲んだ。彼の酒は食事といっしょに飲みはじめ、終ってから半刻ばかり飲むのが常であった。