Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
こうとう
黄灯
田中 貢太郎
Leggi 黄灯 (こうとう) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.262 caratteri · 21 schermate
「なんともないよ、どうしたのだ」
「お前さんが表の戸を開けに往って、ひっくり顛ったきりで、判らなくなったから、お隣の方に来てもらったり、お医師を頼んだりして、大騒ぎしていたのだよ」
主翁はそれではあの書生とお邸へ往っていたことは夢であったのかと思いだした。そう思うと主翁は安心してしまった。
「そうか、そうか、俺は、また、変な、とほうもない夢を見ていたのだ」
しかし、主翁はそのとほうもない夢のことは話さなかった。
その日の昼比になって桐島伯爵が歿くなったと云うことが聞えて来た。豆腐屋の主翁はそれを聞いて真青な顔をした。
年が明けて春になったところで、桐島伯爵の未亡人と運転手が鎌倉の海岸で変死した。豆腐屋の主翁はその時分から気が変になった。