Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おうごんのうでわ

黄金の腕環

押川 春浪

Leggi 黄金の腕環 (おうごんのうでわ) di 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4431 caratteri · 9 schermate

Aozora Bunko

光の直ぐ側に行って見ると、更に意外である、幽霊火と見えたのは其様な恐ろしい物では無く、一個の青色球燈が樹の枝に吊してあり、其真下の地面には、青い光に照されて、一尺四方ばかりの奇妙な箱が置いてあった。

「オヤ不思議だこと、先刻の流星が此様な物を落して行ったのではありますまいか、不思議と云えば此箱こそ実に不思議なもの、持って帰って阿父様に御覧に入れましょう」と、露子は其箱を持上げて見ると非常に重かったけれど、夫れを両手に抱えて家に帰って来た。

三人の娘が尽く帰って来たので、父伯爵は一同其居間に呼び、先ず一番目の娘に向い、

「和女は森林を探検して、何も不思議な物を見なかったか」と問えば、一番目の娘は澄ました顔で、

「ハイ、林中には立木と草のあるばかりで、隈なく探検しても少しも不思議な物は見えませんかった」と答えた、二番目の娘も同じ様に答えた、すると伯爵は三番目の娘に向い、

「和女も矢張り不思議な物を見なかったか」

と云うと、三番目の娘露子は、携えて来た彼の奇妙な箱を室の隅から持出し、

「阿父様、不思議と云えば不思議でしょう、此様な箱が森林の中に落ちて居りました」