Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あたまでっかち

あたまでっかち

下村 千秋

Leggi あたまでっかち di 下村 千秋 (しもむらちあき) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 17.773 caratteri · 36 schermate

Aozora Bunko

「どんなことでしょう?」

「ほかでもないが、林太郎はじぶんの頭がでっかちなので、そのためにおっかさんはおまえさんの家から追い出されたのだと、思っているのだから、な。それをよく考えてやっとくれよ。」

「ああ、よくわかりました。すみません。」

おとっつあんはそこで、その家の自転車を借り、それにのって、もうチェーンがきれるほどペタルをふんで土浦へ走っていきました。で、わずか一時間ばかりで町へはいると、林太郎のおかあさんが入院している病院へ、息せききってはいっていきました。

林太郎さんのおっかさんは、もう病気もよくなり、少しは外へもでられるようになっていましたので、おとっつあんがたずねたというしらせをうけると、ひとりで玄関へでていきました。おとっつあんはまず、

「林太郎がきているかね。」

と、聞きました。

「林太郎が? きていませんが……」

「きていない。ああそれじゃまい子になっているのだ。」

「どうしたのです?」

おっかさんも顔色をかえました。おとっつあんは手みじかに、実はこれこれだと、林太郎がいなくなったわけを話しました。するとおっかさんはもう涙声になり、

「林太郎はわたしの子ではないのに、わたしをほんとの親のようにしたってくれるのです。