Classici giapponesi con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate
乃公が刀を呑んで見せると言ったら、六公の野郎め其んな事が出来るもんかと馬鹿にした。乃公は腹が立ったから、
「出来るとも、出来なくてどうするんだ。さあ刀を持って来て見ろ、屹度呑んで見せるから」
「よし、それじゃ持って来るぞ」
「持って来い、直ぐ持って来い」
「よし」
すると忠公も先方組で、六公に加勢をして、
「それじゃ此小刀を呑め。刀が呑める位なら小刀は呑めるだろう」
と余計な事を言やがった。乃公は此んな奴等に負けちゃ口惜しいから、
「いいとも、呑んで見せる」
と言って、忠公の小刀を奪取った。此処までは良かったが、忠公のは生憎水兵小刀である、小いのなら訳はないが、水兵小刀は大きいから困った。口へ入れたなり動きが取れない。乃公が終に小刀を投り出して、つうつうと血の唾を吐いたら、二人は「ざまあ見やがれ」と言って逃げ出した。そして遠くの方へ行ってから、「おいらの所為じゃなあいぞ、三年烏の所為だあ」なんて言やがった。卑怯な奴等だ。
今日は午前花さんがお父さんとお母さんに叱られ、午後は乃公が花さんに叱られた。世の中は上から下へと順繰りに叱りこしているようなものだ。乃公は何人も叱る者がないから、ポチの頭をうんと撲ってやった。