Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate
お島にビスケットを貰って教会の裏へ引返すと、女の子は見えない。けれども天を見れば凧は旧の通りに揚っている。此は可笑しいと思って糸の所在をたよりに教会の表側へ廻って見ると、乃公は喫驚してしまった。糸が塔に絡まって女の子は屋根に下っている。若し糸が切れようものなら確かに敷石の上に落ちる。若し糸が解れようものなら彼の子はきっと天へ昇ってしまう。乃公は大声立てて人を呼んだ。
教会の婆さんが飛出して来て、腰を抜かした。後で聞いたら、此婆さんは子供が宙にぶら下っているのを見て、いよいよ天国が来たのだと思ったんだそうだ。その中に五六人馳け着けて来て、子供は何事もなく助かったが、乃公の凧は未だ上っているだろう。彼の塔の頂上まではとても取りに行かれないから、断念めなければならない。事によると今頃は塔を引摺りながら天まで上って行ったかも知れない。兎に角彼の凧は惜しい事をしてしまった。
今日は日曜日で、お歌さんと一緒に教会へ行った。牧師さんの説教でも聞いたら音なしい善い子になれるだろうと思って、お母さんに左様話したら、お母さんは大層喜んだ。けれどもお母さんは今日はお客があるからというので、お歌さんに連れて行って貰うことになったのだ。