Classici giapponesi con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate
歌さんも困ったのだろう、何か御用を拵えて一寸出て又直ぐ帰って来て、
「太郎さん。お母さんが呼んでいらっしゃるから彼方へお出でなさい」
といった。それで乃公は残念だったが、お母さんの許へ行ったら、お母さんは、
「太郎さん、お客さまの顔を凝っと見てるのは失礼ですよ」
「けれどもお母さん、彼の方の目は如何したんでしょうね。何故片方ばかり動くんでしょうか」
「もう九時ですよ。寝る時間です」
乃公は寝る時間なんか、尋ねていやしない。大人というものは随分勝手なものだ。
小い子供ぐらい厄介なものはあるまい。乃公の家へ此間親類からお客さんが来た。菊ちゃんという女の子と其お母さんとである。此菊ちゃんのお蔭で乃公は遠眼鏡と空気銃を損してしまった。
菊ちゃんは未だ七つか八つで、泣き虫だ。一寸頭の毛を引張っても直ぐに泣く。殺してしまうといって小刀を見せても泣く。泣いてばかりいる。斯ういう厄介者のお守をさせて、首尾能く勤まれば遠眼鏡を買ってくれるなんていっても出来ない相談だ。泣く子と地頭にゃ勝たれないというじゃないか。
菊ちゃんは人形を持っていた。大きな人形で、腹の辺を圧えると泣く。