Classici giapponesi con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate
家も木も往来もボンヤリと見える。此奴等も寝ているんだろう。瓦斯燈さえ淋しそうに黄色く光っている。何人も乃公が此な高い処にいるとは思うまい。お神楽の素盞鳴命が着そうなインバネスというものを着て威張って歩く野郎も、阿呆鳥の羽を首輪にして得意がっている頓痴奇も、乃公が此れから火事の真似をしようとは夢にも知るまい。乃公は何んだか嬉しくなった。
静かだから半鐘が能く響く。一つ打って其響が消えた頃又一つ打つ。十ばかりやって見たが、下界が平気で寝ている。まさか皆死んでるのじゃあるまい。それにしても余り静かだ。
一つ鐘では安心しているから、今度はすり鐘にした。無暗矢鱈と叩いた。すると何となく方々が騒がしくなったような気がしたから、乃公は一先ず下りた。
「何処ですか」
「見えますか」
蟻のように集って来た人は皆同じような事を言っている。朝起きたら必ず「お早う」と挨拶するものだ。それが出来なければ人間じゃないってお母さんが言った。して見ると此連中は皆人間ではないだろう。
乃公は捉ると困るから帰って来た。道で鶴子さんに遇った。乃公と少し談話をしたが、何を言ってるのか、通じなかった。