Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おさくのはなし

おさくの話

小川 未明

Leggi おさくの話 (おさくのはなし) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 4508 caratteri · 9 schermate

Aozora Bunko

正しいことはいつか、後でわかるときがあるのだから……。」と、おじいさんは、おさくをさとしました。

おさくは、その後は、工場へいって、働くことになりました。そして、お母さんに、孝行をしました。

植木屋のおじいさんは、しばらくたってから、おさくの奉公した、お家へいって、植木の手入れをしていました。そのとき、奥さまは、出てこられて、おじいさんに、

「あの娘は、どうしました? 正直ないい子だったけれど、すこし強情のようでしたね……。」といわれて、

「あの娘のような考えをもつ子は、正しいのです。あの後できた女中などは、ものを壊すと、しかられないうちに、『これを壊しましたから、私が、弁償します。』というのです。買って、返しさえすれば、なにをしてもそれですむという、ああいう考えをもつ子には、まことに困ったものです。」と、話されたのであります。

おじいさんは、縁側に腰を下ろして、きせるに火をつけて吹かしながら、

「じつは、あの子の母親が、内職に、風船球を張っていましたので……。」と語りますと、やさしい奥さまは、いくたびもうなずいて、目に涙をためて聞いていられました。