Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おもしろいはなし

おもしろい話

畔柳 二美

Leggi おもしろい話 (おもしろいはなし) di 畔柳 二美 (くろやなぎふみ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 2763 caratteri · 6 schermate

Aozora Bunko

彼女は、京都とは云っても、先斗町という花柳界に育っているために、一般人よりも更に封建的な言葉をつかっていたのかも知れない。

その婦人は、「足」のことを、「あいやあ」と云い、「手」のことを「てて」と云っていた。

あるとき、その婦人が、いかにも寒むそうな顔つきで私に云った。

「うち、どないしましたんやろう、えろう、さぶうて、さぶうて、かなしませんのどす」

「おこしをたくさん巻いたらいいでしょう」

すると、その婦人は、目をまんまるにして私をみつめた。

「はあー、そうどすか。そない話ききますの、うち、はつみみどす。そんで、そのおこしはどこえまきますのどす」

「それは、その、腰へ巻くんです」

「へえー、腰へまきますのどすか。それで、おこしは、あわおこしがよろしゆおますか」

今度は、私のほうの目が、まんまるになってしまった。彼女たちは「すそよけ」もしくは「腰まき」と云っていたのであった。

その婦人は「かたい」ということを「かんぱちこ」と云った。餅が、かたい、というときには、「お餅さんが、えろう、かんぱちこになってますぅ」と云い、油が凍った、ときには、「えらい、油が、かちかちのかんぱちこ」