Classici giapponesi con furigana
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おめんとりんご
お面とりんご
小川 未明
Leggi お面とりんご (おめんとりんご) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2823 caratteri · 6 schermate
一人のおじいさんが、紙でつくったお面を売っていました。それをかぶると、しわだらけのおじいさんの顔が、おかしいひょっとこの顔にかわりました。あんまりおもしろいので、政ちゃんはわらいました。政ちゃんばかりではありません。見ていた子供たちはみんなわらったのです。それだけでなく、おじいさんのひょっとこがぷっと息を吹くと、口から赤い長い舌がぺろりと出て、その舌が自由にのびたりちぢんだりしたのでした。もうみんなは、声を出してわらってしまいました。
「さあ、このお面がたった三銭ですよ。」と、おじいさんは顔からお面を取ると、いいました。
見ていた子供たちは、それがほしかったのでした。けれど、お銭を持っていないものは買うことができません。幸い、政ちゃんはお母さんからもらった三銭がエプロンのかくしの中にありましたから、それを出して買うことができました。政ちゃんはよろこんで、お家へかえっていきました。
政ちゃんはお面を持って、おとなりの清ちゃんのところへ遊びにいきました。そして、ひょっとこのお面をかぶってぷっと赤い舌を出してみせると、清ちゃんもおばさんもびっくりしましたが、きゅうにおもしろがってわらいだしました。