Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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からすのうたうたい

からすの唄うたい

小川 未明

Leggi からすの唄うたい (からすのうたうたい) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5709 caratteri · 12 schermate

Aozora Bunko

おじいさんは、びっくりしました。だれが俺のまねをするのだろう? あたりを見まわしたけれど、だれも、そこにはいませんでした。おじいさんは、不思議に思って、また、チャルメラをあちらに向いて鳴らしました。

すると、また、いつもおじいさんが歌うような節で唄をうたったものがあります。おじいさんは、人のまねをするやつは、なにものだろうと、こんどは、本気になって、あたりを見まわしました。

枯れた木の枝に、一羽のからすが止まって、頭をかしげていました。おじいさんは、いま、唄をうたったのはこのからすだなと思いました。

「からすは、人まねをするというが、こいつにちがいない。」と、おじいさんは、しばらく、からすをにらんでいました。

からすは、今日はじめて、ここにいたのではなかったのです。もう、長いこと、この野原の中にすんでいました。からすは、毎日、平和な日を送っていましたが、あまり平和と無事なのに飽きてしまいました。ちょうど、そこへ町の方から、おじいさんがきたのであります。

からすは、おじいさんが、チャルメラを吹き、唄をうたうのを、あちらの木に止まって、毎日のように聞いていました。