Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぐうたらどうちゅうき

ぐうたら道中記

佐々木 邦

Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate

Aozora Bunko

これが好い心持です。電気治療以上ですな。レウマチスなんか即座に癒ってしまいます。他の魚では迚も斯う骨身に沁み渡るほどの手答はありません」

「それは魚のかゝったときは嬉しいものです。私も子供の頃釣堀の緋鯉を引っかけたことがありますが、胸がドキ/\しましたよ」

「釣堀と一緒にされちゃ張合がありませんな。ところで鉤が合えば面白いように釣れますが、合わないと来た日にはこれくらい悲惨なことはありません。隣の人が矢継早に釣り上げるのに此方は盥の中へ糸を下していると同様です。そういう時には『あなたは何んな鉤を使っていらっしゃいますか?』と訊いて見ます。しかし鮎釣りは皆商売敵で意地の悪いものです。『赤いようなのでやっています』と答えますが、嘘を言っている証拠には赤いようなのに変えても矢っ張り釣れません。そこで此方は偶然したようにして実は態と先方の糸へ引っ絡めてやります。そうして、『これは失礼』と手早く手繰り寄せて鉤の色を見届けてしまいます」

「ナカ/\人が悪いですな」

「否、此方が釣れる時は先方も定って然うしますからお互っこですよ。鮎釣りぐらい排外思想の旺盛なものはありませんな。