Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate
「僕はゆっくり異国情調を味わって行きたいんだが、何分聴き分けがないからね」
「此処が停車場だね。ナカ/\立派だ。昨夜はどしゃ降りで碌すっぽ見なかったが……」
と三輪さんは頻りに首を伸した。
「安心し給えよ。今夜此処から立つんだから」
と団さんは今日は無暗に活躍する。
「そんなに家が恋しいんじゃ迚も海外発展どころの沙汰じゃないね。些っと天草女の爪の垢でも煎じて飲むと宜い」
「家庭発展党、嚊大明神と来ている」
「然う/\、此処は天草が近いんだね。天草なんて聞くと小学校の地理以来だから全く隔世の感があるよ」
とお父さんは又問題になりそうなことを言った。
「この向う岸が稲佐だよ。長崎は船着き場だから宜しくないところが発達しているが、稲佐は殊に宜しくないところさ」
と渡辺さんは対岸を擯斥した。
少時談話が途切れた後、
「坊ちゃんは写真をおやりですね?」
と渡辺さんは僕の持っていた写真機に目を止めた。
「否、田鶴子さんがおやりです」
と僕が答えた。
「一つ御伝授を願いたいものですな。私もついこの間から道楽に始めましたが、何うもいけません。失策ってばかりいます。殊に先日は妻を卒倒させてしまいましてな」