Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごんごろがね

ごんごろ鐘

新美 南吉

Leggi ごんごろ鐘 (ごんごろがね) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8707 caratteri · 18 schermate

Aozora Bunko

「うん、そうよなあ。だが、正男の奴も、ごんごろ鐘でできた爆弾たあ知るめえ。爆弾はものをいわねえでのオ。」

と無口でがんじょうな四郎五郎さんは、煙草をすいながらぽつりぽつり答えた。

「だが、これだけの鐘なら爆弾が三つはできるだろうな。」

と、誰かがいった。

「そうよなあ、十はできるだら。」

と誰かが答えた。

「いや三つぐれえのもんだら。」

と、はじめの人がいった。

「いいや、十はできるな。」

と、あとの人が主張した。僕はきいていておかしくなった。爆弾にも五十キロのもあれば五百キロのもあるというように、いろいろあることを、この人たちは知らないらしい。しかし僕にも五十キロの爆弾ならいくつできるか、五百キロのならいくつできるか、ということはわからなかった。

いよいよごんごろ鐘は出発した。老人達は、また仏の御名を唱えながら、鐘にむかって合掌した。

鐘には吉彦さんがひとりついて、町の国民学校の校庭までゆくことになっていた。そこには、近くの村々からあつめられた屑鉄の山があるということだった。

ぼくたち村の子供は、見送るつもりでしばらく鐘のうしろについていった。来さん坂もすぎたが、誰一人帰ろうとしなかった。