Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごんごろがね

ごんごろ鐘

新美 南吉

Leggi ごんごろ鐘 (ごんごろがね) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8707 caratteri · 18 schermate

Aozora Bunko

「西の谷も東の谷も、北の谷も南の谷も鳴るぞや。ほれ、あそこの村も、あそこの村も、鳴るぞや。」

と、謎のようなことをいった。

「ほんとだ、ほんとだ。」

と、樽屋の木之助爺さんと、ほか二、三人の老人があいづちをうった。

ぼくは何のことやらわけが分からなかったので、あとでお父さんにきいて見たら、お父さんはこう説明してくれた。

「ごんごろ鐘ができたのは、わたしのお祖父さんの若かったじぶんで、わたしもまだ生まれていなかった昔のことだが、その頃は村の人達はみなお金というものを少ししか持っていなかったので、村中がその僅かずつのお金を出しあっても、まだ鐘を一つつくるには足りなかった。そこで西や東や南や北の谷に住んでいる人たちやら、もっと遠くのあっちこっちの村まで合力してもらいにいったんだそうだ。合力というのは、たすけてもらうことなのさ。そうしてようやくできあがった鐘だから、四方の谷の人や向こうの村々の人の心もこもっているわけだ。だからごんごろ鐘をつくと、その谷や村の音もまじっているように聞こえるのだよ。」

ごんごろ鐘をおろすのは、庭師の安さんが、大きい庭石を動かすときに使う丸太や滑車を使ってやった。