Classici giapponesi con furigana
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じゅりあの・きちすけ
じゅりあの・吉助
Leggi じゅりあの・吉助 (じゅりあの・きちすけ) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1957 caratteri · 4 schermate
」
吉助「えす・きりすと様、さんた・まりや姫に恋をなされ、焦れ死に果てさせ給うたによって、われと同じ苦しみに悩むものを、救うてとらしょうと思召し、宗門神となられたげでござる。」
奉行「その方はいずこの何ものより、さような教を伝授されたぞ。」
吉助「われら三年の間、諸処を経めぐった事がござる。その折さる海辺にて、見知らぬ紅毛人より伝授を受け申した。」
奉行「伝授するには、いかなる儀式を行うたぞ。」
吉助「御水を頂戴致いてから、じゅりあのと申す名を賜ってござる。」
奉行「してその紅毛人は、その後いずこへ赴いたぞ。」
吉助「されば稀有な事でござる。折から荒れ狂うた浪を踏んで、いず方へか姿を隠し申した。」
奉行「この期に及んで、空事を申したら、その分にはさし置くまいぞ。」
吉助「何で偽などを申上ぎょうず。皆紛れない真実でござる。」
奉行は吉助の申し条を不思議に思った。それは今まで調べられた、どの切支丹門徒の申し条とも、全く変ったものであった。が、奉行が何度吟味を重ねても、頑として吉助は、彼の述べた所を飜さなかった。
三
じゅりあの・吉助は、遂に天下の大法通り、磔刑に処せられる事になった。