Classici giapponesi con furigana
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すずめ
すずめ
小川 未明
Leggi すずめ di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3503 caratteri · 7 schermate
「はやく、日が暮れてしまえ!」と、腹立ちまぎれに、いったものもあります。すずめを捕っている男は、これで生活をするのか、根気よく、いつまでも仕事をつづけていました。見物人から、なんとののしられても、さも聞こえぬようなふうをして、すすきの中に隠れて、おとりのすずめを鳴かすのに、苦心していました。糸を引くと、すずめは、ほんとうに苦しそうに、鳴いていました。
このとき、二人の少年も、そこを去って帰りかけました。
「お友だちが呼んでいると、知らぬ顔をして、先へ飛んでいけないのだね。」と、一人は先刻、一度逃げ出したすずめが、ふたたび友だちを救おうとして、飛び込んで網にかかった光景を思い出して、いいました。
「すずめって、感心な鳥だね。」と、一人が感心しました。
「僕たちだって、泣いているお友だちを残しておいていけないだろう。」
「いけないな。」
「神さまから、すずめも仲間は、助け合っていくようにと教えられたのだね。」
二人の心は悲しかったのです。西の空は、灰色にだんだん暮れかかりました。すずめのそうした性質を知って、落としにかける男が、憎く思われたのでした。それにもまして、二人は、すずめたちの相互に助け合う心を美しく、貴く感じたのでありました。