Classici giapponesi con furigana
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すずめのす
すずめの巣
小川 未明
Leggi すずめの巣 (すずめのす) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2134 caratteri · 5 schermate
」
枝葉がしげっていて、この木の中へ投げ込まれたボールは、どこかに引っかかるとみえて、それぎり、下へ落ちてこなかったのでした。そして、孝吉が、屋根の植木台から見たのは、この木の頂でありました。それが、春になって、葉が変わったらしく、だいぶ枝葉の間がすいて見られたのでした。
「あっ、あすこに、ボールがのっかっている。」と、一人が指すと、
「あすこにも、黒いものがある。あれもそうらしいね。」と、またほかの一人が、いいました。
「よし、僕、登っていって取ろうや。」と、勇敢で、元気で、木登りの上手な小田がかしの木に上りはじめました。小田は、下の太い枝に乗ったとき、
「おい、だれか、棒を持ってきてくれよ。」と、叫びました。孝吉はすぐ走っていって、小使い室のそばに立てかけてあった竹ざおを持ってくると、小田は、それを木の上から受け取って、
「いいかい。落とすよ。」といって、一つ、二つ、三つとボールを落としました。
「こんど、すずめの巣を落とすよ。」といいました。
「えっ、すずめの巣?」と、みんなは、上を見ていると小田は、さおを伸ばして、頂についている丸いものを突き落としました。