Classici giapponesi con furigana
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すもものはなのくにから
すももの花の国から
小川 未明
Leggi すももの花の国から (すもものはなのくにから) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 2203 caratteri · 5 schermate
「お父さんや、お母さんは、いつになったらかえっていらっしゃるだろう?」と、妹と弟は上の姉さんにむかってたずねたのです。すると、姉さんは、やさしい目をして二人を見ながら、
「私だって、かすかに、お母さんのかおや、お父さんの顔をおぼえているばかりなのよ。春の晩方のこと、こうして、すももの花の咲いたじぶんに、みんながランプの下で、たのしく、お話をしたことだけをおぼえているのよ。」と、姉さんはこたえました。
二人は、ぼんやりとしたかおつきをして、姉さんのいうことをきいていましたが、
「お父さんは、どこへいかれたのだろう……。」と、弟がいいました。
「お母さんは、どこへおいでになったのでしょう……。」と、妹がたずねました。
すると、姉さんが、
「お父さんも、お母さんも、街のほうへおいでになったのよ。それは、街は、きれいなんですって。そして、いろいろな花が、もっと、もっと、ここよりか美しく咲いているということです。」とこたえました。
「ここよりか?」
「ここには、白い花ばかりですけど、街へゆけば、紅い花や、青い花や、黄色い花が、咲いているといいます。」
「ぼくも、街へいってみたいな。