Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
それから
それから
Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate
同時に、わざと向うの意を迎える様な言葉を掛けて、相手を殊更に気の毒がらせる結果を避けた。それで静かに三千代の云う所を聴いた。
先達ての二百円は、代助から受取るとすぐ借銭の方へ回す筈であったが、新らしく家を持った為、色々入費が掛ったので、ついその方の用を、あのうちで幾分か弁じたのが始りであった。あとはと思っていると、今度は毎日の活計に追われ出した。自分ながら好い心持はしなかったけれども、仕方なしに困るとは使い、困るとは使いして、とうとうあらまし亡くしてしまった。尤もそうでもしなければ、夫婦は今日までこうして暮らしては行けなかったのである。今から考えてみると、一層の事無ければ無いなりに、どうかこうか工面も付いたかも知れないが、なまじい、手元に有ったものだから、苦し紛れに、急場の間に合わしてしまったので、肝心の証書を入れた借銭の方は、いまだにそのままにしてある。これは寧ろ平岡の悪いのではない。全く自分の過である。
「私、本当に済まない事をしたと思って、後悔しているのよ。けれども拝借するときは、決して貴方を瞞して嘘を吐く積りじゃなかったんだから、堪忍して頂戴」