Classici giapponesi con furigana
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それから
それから
Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate
それから真偽の鑑定の為に、虫眼鏡などを振り舞わさない所は、誠吾も代助も同じ事であった。父の様に、こんな波は昔の人は描かないものだから、法にかなっていないなどという批評は、双方共に、未だ甞て如何なる画に対しても加えた事はなかった。
父は乾いた会話に色彩を添えるため、やがて好きな方面の問題に触れてみた。ところが一二言で、高木はそう云う事にまるで無頓着な男であるという事が分った。父は老巧の人だから、すぐ退却した。けれども双方に安全な領分に帰ると、双方共に談話の意味を感じなかった。父は已を得ず、高木にどんな娯楽があるかを確めた。高木は特別に娯楽を持たない由を答えた。父は万事休すという体裁で、高木を誠吾と代助に託して、しばらく談話の圏外に出た。誠吾は、何の苦もなく、神戸の宿屋から、楠公神社やら、手当り次第に話題を開拓して行った。そうして、その中に自然令嬢の演ずべき役割を拵えた。令嬢はただ簡単に、必要な言葉だけを点じては逃げた。代助と高木とは、始め同志社を問題にした。それから亜米利加の大学の状況に移った。最後にエマーソンやホーソーンの名が出た。代助は、高木にこう云う種類の知識があるという事を確めたけれども、ただ確めただけで、それより以上に深入もしなかった。