Classici giapponesi con furigana
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それから
それから
Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate
「僕の様に精神的に敗残した人間は、已を得ず、ああ云う消極な意見も出すが。――元来意見があって、人がそれに則るのじゃない。人があって、その人に適した様な意見が出て来るのだから、僕の説は僕に通用するだけだ。決して君の身の上を、あの説で、どうしようのこうしようのと云う訳じゃない。僕はあの時の君の意気に敬服している。君はあの時自分で云った如く、全く活動の人だ。是非とも活動して貰いたい」
「無論大いに遣る積りだ」
平岡の答はただこの一句ぎりであった。代助は腹の中で首を傾けた。
「新聞で遣る積りかね」
平岡は一寸躊躇した。が、やがて、判然云い放った。――
「新聞にいるうちは、新聞で遣る積りだ」
「大いに要領を得ている。僕だって君の一生涯の事を聞いているんじゃないから、返事はそれで沢山だ。然し新聞で君に面白い活動が出来るかね」
「出来る積りだ」と平岡は簡明な挨拶をした。
話は此所まで来ても、ただ抽象的に進んだだけであった。代助は言葉の上でこそ、要領を得たが、平岡の本体を見届ける事は些とも出来なかった。代助は何となく責任のある政府委員か弁護士を相手にしている様な気がした。