Classici giapponesi con furigana
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それから
それから
Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate
待ちながらも、どうせ覚悟の前だと何遍も口のうちで繰り返した。
奥から梅子が出て来るまでには、大分暇が掛った。代助を見て、又気の毒そうに、今日は御都合が悪いそうですよと云った。代助は仕方なしに、何時来たら宜かろうかと尋ねた。固より例の様な元気はなく悄然とした問い振りであった。梅子は代助の様子に同情の念を起した調子で、二三日中にきっと自分が責任を以て都合の好い時日を知らせるから今日は帰れと云った。代助が内玄関を出る時、梅子はわざと送って来て、
「今度こそ能く考えていらっしゃいよ」と注意した。代助は返事もせずに門を出た。
帰る途中も不愉快で堪らなかった。この間三千代に逢って以後、味わう事を知った心の平和を、父や嫂の態度で幾分か破壊されたと云う心持が路々募った。自分は自分の思う通りを父に告げる、父は父の考えを遠慮なく自分に洩らす、それで衝突する、衝突の結果はどうあろうとも潔よく自分で受ける。これが代助の予期であった。父の仕打は彼の予期以外に面白くないものであった。その仕打は父の人格を反射するだけそれだけ多く代助を不愉快にした。
代助は途すがら、何を苦んで、父との会見をさまでに急いだものかと思い出した。