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Classici giapponesi con furigana

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それから

それから

夏目 漱石

Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate

Aozora Bunko

或は自分がそんな無理な事はしないものと初から安心して貸さないのかしらん。

代助自身の今の傾向から云うと、到底人の為に判なぞを押しそうにもない。自分もそう思っている。けれども、兄が其所を見抜いて金を貸さないとすると、一寸意外な連帯をして、兄がどんな態度に変るか、試験してみたくもある。――其所まで来て、代助は自分ながら、あんまり性質が能くないなと心のうちで苦笑した。

けれども、唯一つ慥な事がある。平岡は早晩借用証書を携えて、自分の判を取りにくるに違ない。

こう考えながら、代助は床を出た。門野は茶の間で、胡坐をかいて新聞を読んでいたが、髪を濡らして湯殿から帰って来る代助を見るや否や、急に坐三昧を直して、新聞を畳んで坐蒲団の傍へ押し遣りながら、

「どうも『煤烟』は大変な事になりましたな」と大きな声で云った。

「君読んでるんですか」

「ええ、毎朝読んでます」

「面白いですか」

「面白い様ですな。どうも」

「どんな所が」

「どんな所がって、そう改たまって聞かれちゃ困りますが。何じゃありませんか、一体に、こう、現代的の不安が出ている様じゃありませんか」

「そうして、肉の臭いがしやしないか」