Classici giapponesi con furigana
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それから
それから
Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate
と、いそがしそうに烟草を吹かし出した。
代助は平岡が何故こんな態度で自分に応接するか能く心得ていた。決して自分に中るのじゃない、つまり世間に中るんである、否己れに中っているんだと思って、却って気の毒になった。けれども代助の様な神経には、この調子が甚だ不愉快に響いた。ただ腹が立たないだけである。
「宅の都合は、どうだい。間取の具合は可さそうじゃないか」
「うん、まあ、悪くっても仕方がない。気に入った家へ這入ろうと思えば、株でも遣るより外に仕様がなかろう。この頃東京に出来る立派な家はみんな株屋が拵えるんだって云うじゃないか」
「そうかも知れない。その代り、ああ云う立派な家が一軒立つと、その蔭に、どの位沢山な家が潰れているか知れやしない」
「だから猶住み好いだろう」
平岡はこう云って大いに笑った。其所へ三千代が出て来た。先達てはと、軽く代助に挨拶をして、手に持った赤いフランネルのくるくると巻いたのを、坐ると共に、前へ置いて、代助に見せた。
「何ですか、それは」
「赤ん坊の着物なの。拵えたまま、つい、まだ、解かずにあったのを、今行李の底を見たら有ったから、出して来たんです」