Classici giapponesi con furigana
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ちいさこべ
ちいさこべ
山本 周五郎
Leggi ちいさこべ di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.480 caratteri · 67 schermate
「ええ」とおりつは頷いた、「二人とも手足が竹ぼっ杭みたいで、おなかばかり蛙のようにふくらんでるの」
「竹ぼっ杭だって」
おりつはすぐに気づいて、まあと恥ずかしそうに笑った、「あれは焼けぼっ杭か」
「ちょっと訊くが」と茂次がおりつを見ながら云った、「おゆうさんとはうまくいってるのか」
おりつは微笑した。
「あたしもういろはを半分も書けるわ、どうしてそんなこと訊くの」
「こないだ晩飯のときに、子供たちの誰かがおまえに悪態をついてた、はっきり聞えたわけじゃあないが、おりつなんかいなくってもおゆうさんのねえさんがいるからいいって、そう云うのが聞えたんだ」
「重吉でしょ」とおりつはあっさり云った、「子供ってすぐあんなことを云いたいのね、しょっちゅうだけれど、しんからそう思って云うわけじゃないのよ」
「それならいいんだ」と茂次は頷いた、「それがわかっていればいいんだ」
おりつは立とうとしたがまた坐って、「ねえ」と声を低くした。
「あたし困ってることがあるの」
茂次は黙ってあとを待った。
「こんなこと云いたくないんだけれど」
「おゆうさんか」
おりつは強くかぶりを振って、「菊二のことなの」