Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちょうせんぶなとうつくしいこばこ

ちょうせんぶなと美しい小箱

小川 未明

Leggi ちょうせんぶなと美しい小箱 (ちょうせんぶなとうつくしいこばこ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N4. Tocca una parola per il significato.

N4 · base · kanji e kana moderni · 2506 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

」

「そして、どうしたの?」

「その強いのが、いつのまにかどこかへいってしまって、いなくなったというのよ。」

「ねこに食われたんだね。」

「羽があるからとんでいったんだって、太田さんがいっていたわ。」

こんな話をきくと、正吉くんは、なんだか自分にもいやな魚のように思えたけれど、またそれだけかってみたいという気もおこりました。

「ぼく、水盤に入れなければいいだろう。ほかの入れものに入れておけばいい?」

「だって、そんないやな魚なんか、私、かうのはきらいだわ。」と、とき子姉さんは、正吉くんのいうことに賛成しませんでした。

これをお聞きになったお母さんは、

「おなかまを食べてしまうようなお魚なんか、よしたほうがいいでしょう。」とおっしゃいました。

正吉くんは金魚売りのおじいさんが、自分がひっかえしてくるかと思って、ゆるりゆるり歩いているすがたを思いうかべると、早くいってやりたいので、だだをこねました。

「正ちゃん、そのかわり姉さんのだいじな、きりの小ばこをあげるわ。」と、とき子さんがいいました。

「え、あの小ばこをくれるの?」

正吉くんが目をまるくしたのも道理です。とき子姉さんの持っている美しいきりの小ばこが、前から正吉くんはほしくてならなかったのです。