Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つじうらうりのおばあさん

つじうら売りのおばあさん

小川 未明

Leggi つじうら売りのおばあさん (つじうらうりのおばあさん) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2156 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

カルタにつかれた時分、おすしや、あまざけや、みかんや、お菓子などが出ました。それを食べてからあとは、火鉢をかこんでお話に花がさいたのでありました。

「つじうら売りのおばあさんの顔を見た人がある?」と、だれやらがいうと、たちまちその話でもちきりになりました。

このごろ、町の方から毎晩、雪のふるときも、風のふくときも、かかさずに村へはいってくるつじうら売りがあります。その声を聞いただけでは、女らしいが、なかには男だというものもあり、またおばあさんだというものもあれば、まだ若い女だというものもあって、うわさがとりどりでありました。まれにつじうらを買ったものも、ちょうちんの火でははっきりすがたさえわからないのに、頭から布をかぶって顔をかくしているというのでした。

「まだ、今夜はやってこないね。」と、一人がいうと、

「どうして今夜はこないのだろう?」

「いや、もうじきにくるだろう。」と、おばけかなんかのように、そのつじうら売りの正体がわからないので、気味わるがっていたのです。

「きたら、だれか出て買わないかな。」と、義雄くんがいいました。

「いちばんカルタに負けた人が、出て買うことにしよう。