Classici giapponesi con furigana
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
Leggi とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) di 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 186.729 caratteri · 371 schermate
どん尻の炭車に飛び乗って、竪坑口へ急ながらも、しかし係長は捨て兼ねたような口調で、技師へ訊ねるのであった。
「つまり丸山技師と工手と、それから峯吉を殺した男は、浅川監督だったんだね?」
技師が黙って頷くと、
「じゃア一番あとから殺された峯吉は、それまで何をしていたんだ」
「峯吉は一番さきにやられたんです」
「一番さき?」
「そうです。恐らくあの水呑場で屠られたんでしょう。そして峯吉の屍体を、ひとまず側の穴倉へでも投げ込んだ監督は、それから、あの採炭場へ火をつけたんです」
「なんだって、火をつけた?」
係長は思わず訊き返した。
「そうですよ。あなたは、あれがただの過失だなんて思ったら大間違いです。レールの上へ峯吉の鶴嘴を転がして置いて、闇の中で女を抱きとめ、夫婦の習慣と女の安全燈を利用して、炭塵に点火したんです。あれは実際陰険きわまるやり口ですよ。ああして置けば、あとで監督局の調査があった時にも、発火の責任は、自分のところへは来ませんからね」
「しかし、何故また、あの採炭場に火をつけたりしたんだ」
「それですよ」と技師は次第に声を高めながら云った。
「さっきも云いましたように、それはあの採炭場の中に、或る時期までは絶対に人に見せてならないものがあったからなんです。