Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はちのす

はちの巣

小川 未明

Leggi はちの巣 (はちのす) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 4048 caratteri · 9 schermate

Aozora Bunko

光子さんは、勇ちゃんがねこをいじるのはしつこくてかわいそうだけれど、いじめるのではないから、「うん。」といって、承諾しました。

「じゃ、このきちきち持っていておくれ。」といって、ばったを光子さんにわたして、自分は草むらの中にはいりました。

ポチが、まっ先になってとびこみました。

光子さんは、こちらにぼんやりと立って、勇ちゃんがじゅず玉の茎を折ってくるのを待っていました。年ちゃんやよし子さんは、あちらでまりぶつけをしていました。青い海のような空には、白い雲がほかけ船の走るように動いていました。

このときです。

「あいた!」と、ふいに勇ちゃんのさけぶ声がしました。

「どうしたの?」と、光子さんは顔色をかえて、自分も草むらの中にかけよろうとしました。勇ちゃんは片手にじゅず玉の茎をにぎり、片手でほおをおさえて泣かんばかりにして出てきました。

「はちにさされた!」といって、目からなみだを出しました。

「はちに?」

光子さんは、わるかったと思いました。

「勇ちゃん、かんにんしてね。」といって、光子さんはわびました。

自分がじゅず玉を取ってくれとたのまなければ、勇ちゃんは、はちになんかさされなくてもすんだのだと思ったからです。