Classici giapponesi con furigana
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ひすいのたま
ひすいの玉
小川 未明
Leggi ひすいの玉 (ひすいのたま) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3347 caratteri · 7 schermate
といって、おじさんに見せました。
おじさんは、めがねをかけなおして、紙の中のものを取り出して、ながめました。それは、うす青い色をした、いくつかの玉のつながりでした。しばらく、見いるばかりで、だまっていましたが、
「この根がけをお手ばなしなさるんですか。いいひすいですな。」と、おじさんは、ためいきをもらして、いいました。おそらく、こんないい品をはなさなければならぬ人の、心を思いやったのでしょう。おじさんは、あかずに、ひすいをながめていました。
「はい、それは、母のかたみなんです。母がだいじにしていました。わたくしも、こればかりは手ばなさぬつもりでしたが、こんど、どうしてもつごうがございまして。」と、女の人は、心のさびしさをかくすごとく、あとのことばを、わらいに、まぎらせました。
戦争後、わたくしどもの家庭は、たいていびんぼうとなりました。いままで持っているものも売りはらって、くるしい生活のたしにしたのは、ひとり、この女の人だけではありません。おじさんが、それに同情したのは、もとよりです。
「性といい、色あいといい、また、大きさといい、申しぶんのない品です。