Classici giapponesi con furigana
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ひなゆうはん
ひな勇はん
宮本 百合子
Leggi ひな勇はん (ひなゆうはん) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.468 caratteri · 25 schermate
「エエ、そんなに悲しい事でもないのやけどマア、こうなのや、きいてナ。□□きんの母はんが下に呼んでお云いやはった事だワ、あんまりお百合ちゃんと仲よくして居ると変に思う人があるといけないってナ云ってやはるさかえ『何が変やろ』云うたらナ母はんがお怒りやしたのけど一寸もわけが分らんさかえ考えてるのやー」
こんな事をお妙ちゃんはいかにも心配そうに大切そうに云って居る。「そんな事、何でもない事なんでしょう。気にそんなにかけずといいじゃあないの、私達どうしたって今仲悪くなる事は出来ないんですもん」こんな事を云ってほかの人達と雷落しや話しっくらだのって下らない事をしてさわいだ。御妙ちゃんのたんすの上の花びんにまっしろなてっぽう百合がいかって居た。四時頃何とか云う茶屋からかかって行かなくっちゃあならないと云って着物を着かえたりなんかしながらも「お百合ちゃんお百合ちゃん」をくり返して居た。私は一緒にそのお茶屋の一町手前まで送って行った。毎日毎日私の頭ん中には「お妙ちゃん、雛勇はん」こう云う名でもってみたされて居た。ひまさえあれば一緒に何でもをして居た。お妙ちゃんの出る時には毎日でも踊見に出かけた。