Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みごとなおんな

みごとな女

森本 薫

Leggi みごとな女 (みごとなおんな) di 森本 薫 (もりもとかおる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.668 caratteri · 34 schermate

Aozora Bunko

真紀 さ、だからさ……。

間。

真紀 あれで、理化学研究所だけは、当人よくよく這入りたかったらしいのね。

収 そうでしょう、そりゃ。

真紀 何か言って? あなたに。

収 いいえ。

真紀 口を合わせてるようね。

収 ?

真紀 あなたが文学の話をするのかって訊いたら、やっぱり、いいえ、って。

収 だってほんとだもの。気になるんですか、それが。

真紀 ならないこともないの。あなたなんかそう思うでしょうね。這入りたければ、入れてやればいいって。

収 僕はやはり、これでいいのだと思うけど。

真紀 私達はどうしていいのかわからないの、本当のところはね。みんなあのひとが可愛くって仕方がないのよ。だから、あの子の好きにさせてやりたくなったり、そうかと思うと、それが却って当人の為にならない気がしてみたり。少しは親の思惑でも押し切るほどだったらいいんだけど。

収 一々押し切るようだったら、一層困るんでしょう。

真紀 そうかもしれない。でも、あんなのも、今時ねえ。

収 どちらにしても不足は言うか。親って勝手なもんだな。しかし、そう言えばそうかもしれないな。

真紀 なに? 独合点じゃわからない。

収 研究所へ入っておいた方が、おばさんの、ほら、世間知らずで押しとおれたかもしれないと思うんだけれど。